SKM実証
SKM Demonstrationこんにちは。シガ環境メンテナンスドローン事業プロジェクトグループの佐藤です。
9月より新たに導入した機体「IBIS2Assist」を実際に飛ばしてみました。
今回は、初飛行の様子や操作感、気づいた点を簡単にまとめています。ぜひご覧ください。

■導入背景
当社では、狭小空間の点検や調査に役立つ新たな機体として「IBIS2」を導入しました。
これまで活用してきたドローンに加え、より狭い場所や暗所での飛行が可能になることで、業務の幅を広げられると期待しています。
今回は初回検証として、「機体の特徴」と「実際に飛ばしてみた様子」をご紹介します。
■IBIS2ってどんな機体?

「IBIS2」は株式会社Liberawareによって開発された狭小・暗所空間での点検を目的に開発された国産小型ドローンです。
大きさをイメージしやすいように、Mavic 3と並べて撮影しました。
【主なスペック】
※IP51:「限られた粉塵の侵入を防ぎ、垂直に落下する水滴から保護できること」を示す等級です。
【5.7GHz帯を採用している理由】
通常の産業用ドローンでは2.4GHz帯を使用することが多いですが、IBIS2は5.7GHz帯で通信を行います。
これは、屋内や構造物の下などで多用されるWi-Fi(2.4GHz帯)との干渉を避け、安定した映像伝送と操縦性を確保するためです。
点検現場での「電波干渉リスク低減」が大きな特徴となっています。
【GNSS無しでも飛行できる理由】
IBIS2はGNSS(衛星測位)に依存せず飛行可能な設計でジャイロ・気圧センサー・光学センサーなどの組み合わせにより、狭い場所や屋内でも安定したホバリングが可能となります。
屋内配管や橋梁内部のようにGNSS信号が届かない環境でも運用できることは、点検業務において大きな利点です。
■飛行に必要な準備
飛行前には、以下の機材をそろえて準備を行います。
現場でのセットアップがこちらの写真↓です。

・機体
・バッテリー
・送信機
・地上局ユニット
・アンテナユニット
・IBISPlus端末(専用PC)
・モニター
・各種ケーブル類
これらを正しく組み合わせ、電源や通信の確認を行うことで、安全に飛行できる環境が整います。
■ トレーラーハウスの下を飛行してみました

弊社事務所に隣接するトレーラーハウスの下を実際に飛行しました。
トレーラーハウスの下は地上高50cmほどで操縦場所(事務所内)から約20m離れています。通信の安定性を確保するため、アンテナユニットは屋外に設置しました。
飛行の様子をご覧ください↓
操縦は 若宮、白石 が担当。
実際に操縦してみると、通常の空撮用機体とは操作が異なり、やや難しい印象を受けました。
動画では地面と干渉している場面も見られましたが、IBIS2は狭小空間での飛行を前提に設計されているため、地面に触れても問題なく飛行が可能です。
またスティックの感度が高く、わずかな操作でも機体が大きく反応するため繊細な操縦が求められる印象でした。
一方で、飛行動画からもわかるように、天井部分の文字まで鮮明に確認できるほど高画質であることが確認できました。飛行の結果として、狭隘部や構造物下での点検用途にも十分な性能を発揮できると考えられます。
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